ここに「貸出稟議書の作り方と見方」がある。Amazonへのリンクを設定しているので確認してほしい。
本日は融資の申込みについて考えてみる。
※アフィリエイトではないので安心してほしい。
昨今の新型コロナウィルス感染症拡大における需要縮小がとまらない。
2020年に借り入れしたコロナ融資も枯渇している企業も多いだろう。(息切れ倒産件数も増加傾向にある)
融資は交渉事なので金融機関に相談してみなければ、何もわからない。
ただ次の3点について考えてから相談することは大事だろうと考える。
①資金使途
資金の用途である。用途は、次の4つの分類に分けることができる。参考にしてほしい。
当然ながら、返済は絶対であるため赤字補てんなどの後ろ向きな理由は融資の難易度が高くなることは承知のことだろう。
■経常的な運転資金
経常運転資金、増加運転資金
■一時的な運転資金
決算資金、賞与資金、納税資金、季節資金、在庫資金、減産資金、つなぎ資金
■長期化する運転資金
投融資資金、滞り債権資金、赤字資金
■設備資金
②返済原資
返済は絶対である。銀行の貸出金は返済を前提としている。
不採算が継続するならば、収益からの返済は期待できないし今後発生する損失は資金需要に転化する。
どのように返済を考えているのかは、説明できるようにしたい。
「売上が増えて返済ができます」では難しい。遊休資産の売却や不採算部門の切り捨てによる企業の軽量化まで踏み込む必要があるケースが有る。
③返済能力
事業性評価が謳われている時勢であるが、実務的には減価償却+税引後利益が返済原資とみなしている案件が多かった。
上記の返済原資で既往債務の返済を10年で達成できないならば、「貸しすぎ」の判断が下る。
現在、金融機関に相談しても「相手にしてくれない」と相談を受けることがある。
新型コロナウィルス感染拡大における需要喪失で赤字が続いているようだと、金融機関も渋くならざるを得ない。
まだ検討する時間が残されているならば、今一度、月次のキャッシュフローと現預金を確認いただきたい。
余裕がなくなってからでは、残されている打ち手に限りがある。
残念な事実だが「雨が降っている時には、傘を差し伸べることは難しい」。
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