幼稚なマーケティングの流行が見受けられる。
特に厳しい評価にならざるを得ないのは、エモーショナルマーケティング的な類である。
本質的には素晴らしい手法であることは間違いない。
しかしながら、商品の品質があってのこと。商品の品質を伴わないでお客様の感情を煽り購買につなげているケースが有る。
長期的には死滅することは間違いないが、短期的には真面目に営業されている事業者が迷惑を被る。
(特に限界生産者は煽りが大きい)
さて、幼稚なマーケティングを選択した事業者の末路について考えてみよう。
次の2点について問題が発生する。
①質の悪いお客様が集まる。
保険がいい例だと思う。
保険屋は「健康で死亡リスクが低く、保険金をできるだけ払わないで済むお客様と契約したい」と考えるはずである。
しかしながら実際は、「病気がちで死亡リスクが高く、支払った保険料以上に保険金をもらいたいお客様」が集まる。
海外の事例になるがタイで新型コロナウィルスの保険があるようで、積極的に感染している人もいるようだ。
命の危険より保険金?…タイ貧困層に広がる「意図的な感染」2021/8/11 6:00
お客様の感情を無駄に煽って集めると、本来獲得したいお客様は来ず、付き合いたくないお客様が集まる。
②お客様の感情を煽るため、お客様が商品サービスに対する期待値が無駄に高くなる。
クレーム発生の大きな原因となり得る。
従業員の精神的ダメージが大きくなる。お金を支払っている段階だと、お客様の手離れも悪くなる。
永遠に付き合わなければならないかもしれない。従業員がガンガン離職する。
上記の2点から長期的には「中身」が伴っていない幼稚なマーケティングの事業者は死滅する。
原理原則に基づいた、正しいマーケティングが求められている。
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